专利摘要:

公开号:WO1992004886A1
申请号:PCT/JP1991/001283
申请日:1991-09-26
公开日:1992-04-02
发明作者:Hiroshi Tanimura;Yoshio Maniwa;Katsunari Takifuji
申请人:Meito Sangyo Co., Ltd.;
IPC主号:A61K9-00
专利说明:
[0001] 明 細 書
[0002] 静脈注射用脂肪乳剤
[0003] 技術分野
[0004] 本発明は、 投与後速やかに代謝され、 肺、 肝、 脾等の網内系において塞栓を起 こす可能性の少ない、 小粒径で、 かつ安定性に優れた静脈注射用脂肪乳剤に関す るものである。
[0005] 背景技術
[0006] 脂肪乳剤は、 エネルギー源または必須脂肪酸源として患者への栄養補給のため に非経口的に使用されるもので、 油脂を乳化剤により乳化させ、 微粒子の形態で 供せられる。
[0007] 1960年、 Wret l i ndの開発したィントラ リピッ ド 〔市販静注用脂肪乳剤 (大塚製 薬 (株) 販売の商品名) 〕 ^来、 脂肪乳剤は、 大豆油またはサフラワー油を原料 とし、 大豆レシチンまたは卵黄レシチンで乳化したものが主流を占め、 ここ 20年 間大きな変化がなかった。 現在は、 MCT 脂肪乳剤及び化学的に合成された structured l ipi dを用いた脂肪乳剤が検討されつつある。
[0008] 上記従来の脂肪乳剤は、 その脂肪粒子の粒径が 0. 2 〜1. 2 mと不揃いであり、、 ときには 5 x mを超える大きなものもあった。 このため、 かかる脂肪乳剤を静脈 注射すると、 肺、 脾臓、 肝クッパー細胞 (Kupffer cel l) 等の網内系組織に微小 塞栓を起こすことがあった。 さらに、 肝不全の場合には、 肝内での代謝が緩徐な ため、 また肝硬変の場合は脂肪粒子が通過する肝内皮細胞小孔の減少、 狭小化の ため外因性の脂肪乳剤粒子の取り込みが妨げられるため、 内因性の脂肪以外は使 用することができなかった。
[0009] また、 従来の脂肪乳剤は代謝速度が比較的緩徐であるため、 肝組織内中性脂肪 濃度が上昇しゃすく、 肝疾患の患者への投与が制限されるという P 題があつた。 さらに、 従来の脂肪乳剤は高温時や長期保存時の安定性に劣り、 凝集ゃク リ— ミングを生じてしまうという ^3題があつた。
[0010] このため、 代謝が速く、 脂肪粒子が小粒径で、 かつ安定性に優れた静脈注射用 脂肪乳剤の開発が望まれていた。
[0011] . かかる実情において、 本発明者らは上記課題を解決すべく銳意研究を重ねた結 果、 特定の多価了ルコールの水酸基をホスファチジル基で置換した化合物 (以下、 ホスファチジル化多価了ルコールという。 ) を主乳化剤として使用すると、 上記 要件を満たす優れた脂肪乳剤が得られることを見出し、 本発明を完成した。
[0012] 発明の開示
[0013] すなわち本発明は、 ホスファチジルグリセロール、 ホスファチジルポリグリセ ロール、 ホスファチジルエチレングリコール、 ジホスファチジルエチレングリ コ ール、 ホスファチジルポ リエチレングリコール及びジホスファチジルポリェチレ ングリコ一ルからなる群より選ばれる少なくとも一種を主乳化剤として含有する ことを特徵とする静脈注射用脂肪乳剤を提供するものである。
[0014] 図面の簡単な説明
[0015] 図 1は脂肪乳剤静脈内投与後の血清中性脂肪濃度変化を示す。
[0016] 図 2は脂肪乳剤静脈内投与後の肝組織中性脂肪濃度変化を示す。
[0017] 発明を実施するための最良の形態
[0018] 本発明に使用されるホスファチジルグリセロール及びホスファチジルポリグリ セロールは下記一般式 ( 1 ) 、 ホスファチジルエチレングリ コール及びホスファ チジルポリエチレングリ コールは下記一般式 ( 2 ) 、 ジホスファチジルエチレン グリ コ一ル及びジホスファチジルポリエチレングリ コールは下記一般式 ( 3 ) で 示される構造を有するものである。
[0019] R' 0CH2
[0020] R2QCH 0 OH
[0021] I 1! I
[0022] CH2-0-P-0- (CH2-CH-CH20) m-H ( 1 )
[0023] Q一
[0024] CH2-0-P-0- (CH2CH20) n-H ( 2 )
[0025] 0一
[0026] R'OCHa H2OR:
[0027] R2OCH 0 0 CHOR
[0028] CH2-0-P-0- (CH2CH20) n-P-0-CH2 ( 3 )
[0029] 0一 D一
[0030] (式中、 R '、 R2、 R3及び R4は、 同一でも異なってもよく、 それぞれ炭素数 6〜32、 好ましくは 12〜18の飽和または不飽和のァシル基を、 mは 1〜10の数を、 nは 1 -150 の整数を示す。 )
[0031] 本発明で用いられるホスファチジルグリセロールは、 自然界に広く分布し、 特 に植物体や細菌中に多く存在しており、 これらから抽出操作により单雜、 調製す ることもできるが、 公知の方法 〔生化学実験講座 3 脂質の化学 294 - 295頁 (東 京化学同人) 1974年等〕 に従い、 例えば大豆、 卵黄等に含まれるレシチンを原料 として、 グリセ口一ルの存在下にホスホリパーゼ Dを作用させることによって容 易に調製することもできる。 また、 これらの転移後のリン脂質は必要に応じて溶 剤分画、 高速液体クロマトグラフィ一等により精製することができる。
[0032] 本発明で用いられるホスファチジルポ リグリセロール、 ホスファチジルェチレ ングリ コール、 ホスファチジルポ リエチレングリ コール、 ジホスファチジルェチ レンダリコール及びジホスファチジルポ リエチレングリコールもまた、 公知の方 法に従い、 例えば大豆、 卵黄等に含まれるレシチンを原料として、 ポリグリセ リ ン、 エチレングリ コ一ルもしくはポリエチレングリ コ一ルの存在下にホスホ リノ、。 ーゼ DMを作用させることによって容易に調製することができる。 ここで用いられ るポリグリセリンとしては縮合度 2〜10のものが挙げられ、 ポリエチレングリコ ールとしては、 ジエチレングリ コール、 ト リエチレングリコール等及び平均分子 量 200 から 6000までの各種ポリエチレングリコ一ルが舍まれる。
[0033] ' これらの乳化剤は単独で、 または二種以上を組み合わせて使用することができ、 その使用量は特に限定されないが脂肪乳剤に対して 0. 1〜 5重量%程度が好まし い。
[0034] 本発明の脂肪乳剤の乳化剤としては、 基本的には前記のホスファチジル化多価 了ルコールのみが用いられるが 40重量%未満の範囲内で他の乳化'剤が配合されて いてもよい。 例えばホスファチジル化多価了ルコールをレシチンを原料として製 造した場合、 生成するホスファチジル化多価了ルコール中には原料であるレシチ ンが残存する場合があるが、 その残存量は 40重量%未満、 特に 20重量%未満であ ることが望ましい。 上記の乳化剤以外の乳化剤が 40重量%以上含まれている場合 には、 脂肪乳剤の粒径、 代謝速度等の面で充分満足できる効果が得られない。 な お、 本発明においてホスファチジル化多価了ルコールの濃度は、 基準油脂試験分 析法 (日本油化学協会編) の記載に従って定量した値である。
[0035] また、 本発明で使用される脂質としては、 常温で液犾のものであればよく、 特 に限定されるものではないが、 中でも大豆油、 ゴマ油、 菜種油、 綿実油、 紅花油、、 オリ—ブ油、 structured l ipid等が好ましい。 脂質の使用量は特に限定されない が、 脂肪乳剤に対して 5〜25重量%程度が好ましい。
[0036] 本発明の静脈注射用脂肪乳剤は、 例えば^下のようにして製造される。 すなわ ち、 まず前記ホスファチジル化多価了ルコール 〔 (1 ) 、 (2 ) または (3 ) を 乳化剤として用いて、 液晶中油滴分散相を経由する液晶分散法により粗乳化を行 い、 次いで常法により精乳化することにより行われる。 粗乳化を実施するには、 まず、 前記ホスファチジル化多価了ルコール (1 ) 、 (2 ) または (3 ) を、 そ れぞれ約 2倍量のグリセリ ン及び水と混合し、 界面活性剤相を形成させる。 これ に界面活性剤相と等量ないし 2倍量の大豆油等の脂質を少量ずつ攪拌しながら加 えることによりラメラ型液晶相が形成される。 この液晶相に対し 3倍量ないし 10 倍量の水を少量ずつかき混ぜながら加え、 ウルトラホモミキサーで lOOOrpm 1上、 好ましくは 5000 rpm 以上で 10分間以上粗乳化することにより水中油型エマルショ ンが得られる。 精乳化は、 高圧ホモジナイザーや超音波ホモジナイザーを用いて 乳化することにより、 小粒径の水中油型エマルシヨンとすることができる。 精乳 化の条件については特に制限はないが、 超音波乳化の場合、 100W以上、 できれば 200W以上で 10分間以上乳化することが好ましい。 これらの精乳化手段のうち、 大 量生産の場合には高圧ホモジナイザーによるのが好ましい。
[0037] 得られたエマルシヨ ンは、 了ルカリ水溶液で PHを?〜 8に調整した後、 孔径 1 ~ 5 ί πιのメ ンブランフィルタ一で数回続けて濾過し、 最終的に孔径 0. 4〜0. 5 /i mのメンブランフィルターで一度濾過することにより、 0. 3 / m以下でしかも 比較的均一な粒径をもつた脂肪乳剤とすることができる。 これを窒素雰囲気下で 分注後、 ォ一トクレーブを用いて滅菌することにより、 滅菌前後で粒径が大きく 変化することなく、 生体に対して静脈注射が可能な脂肪乳剤が得られる。
[0038] 実施例
[0039] 以下、 実施例を挙げてさらに詳細に説明するが、 本発明はこれらに限定される ものではない。
[0040] 実施例 1 、 乳化剤として大豆レシチン由来のホスファチジルグリセ口ール (グリセロール の存在下に大豆レシチンにホスホリパーゼ Dを作用させることにより調製したも の : 「基準油脂試験分析法」 (日本油化学協会編) 〔5. 3. 3 リ ン脂質組成〕 記載 の方法による純度 85モル%) 1. 2gを用い、 98. 5%グリセ リ ン 2. 5g及び蒸留水 2. 5g と共に混合した。 そこへ大豆油 10 gを少量ずつかき混ぜながら加え、 続いて蒸留 氷 83. 3 gを少量ずつかき混ぜながら加えたのち、 ウルト ラホモミキサー (特殊器 化工業社製) にて 9000rPm で 30分間粗乳化した。 さらにこれを、 超音波ホモジナ ィザ一 (ブランソン社製) を用い冷却しながら、 240Wにて 30分間超音波乳化した。 0. I N水酸化ナト リウム水溶液にて PHを 7. 4 に調整したのち、 孔径 3 / m、 1. 2 u τη、 0. 45 mのメ ンブランフィルターで続けて攄過した。 これを窒素雰囲気下で 分注後、 オートクレープを用いて 121 °C、 20分間滅菌することにより、 小粒径で かつ保存安定性に優れた脂肪乳剤を得た。
[0041] 実施例 2
[0042] 実施例 1 においてホスファチジルグリセロール 1. 2gの代わりに大豆レシチン由 来のホスファチジルポリエチレングリ コール 400 (ポリエチレングリコール 400 の存在下に大豆レシチンにホスホリパーゼ Dを作用させることにより調製したも の:実施例 1と同じ分析法による純度 83モル%) 1. 2gを用い、 実施例 1と同様の 方法により、 小粒径でかつ保存安定性に優れた脂肪乳剤を得た。
[0043] 比較例 1
[0044] 実施例 1においてホスファチジルグリセロール 1. 2gの代わりに精製卵黄レシチ ン 1. 2gを用い、 実施例 1と同様の方法により、 对応する脂肪乳剤を得た。
[0045] 試験例 1 (高温安定性試験)
[0046] 実施例 1、 2及び比較例 1において、 製造工程の最終段階のオートクレーブ滅 菌処理 (121 , 20分間) の前後における各脂肪乳剤の PH及び平均粒径の変化を 表 1に示す。
[0047] なお、 PHはデジタル PHメーター 225 型 (岩城ガラス社製) により、 平均粒径は コールターカウンター (コールターエレク トロニクス社製, コールターモデル N4) により測定した。
[0048] 表 1
[0049]
[0050] 試験例 2 (長期保存安定性試験)
[0051] 実施例 1、 2及び比較例 1で得られた脂肪乳剤並びに市販静注用脂肪乳剤 (ィ ントラリピッ ド、 大塚製薬 (株) 製) について、 4 :及び 37 :で長期保存したと きの PH及び平均粒径の変化を試験した。 測定は、 製造直後並びに保存後 10日、 30 Id及び 60日に行った。
[0052] なお、 実施例 1及び比較例 1で得られた脂肪乳剤については、 平均粒径、 最大 粒径、 粒径分布、 ゼータ電位及び粘度についても測定したのでその結果を表 2に 示す。 長期保存安定性試験の結果は表 3に示す。 なお、 最大粒径、 粒径分布は脂 肪乳剤粒子固定法 (Miki, , Tanimura, H. ; J. Clin. Electron Microscopy, 12: 855 -856 (1979) ) による走査電顕観察及びこれのコンピューター画像処理 により算出した。
[0053] 表 2
[0054] mean±SD * Pく 0.01
[0055] 表 3
[0056] 4 t 37t 脂肪乳剤 保存期間
[0057] PH 平均粒径 (nm) H 平均粒径 (run)
[0058] (直後) 6.63 190 ±2.5 6.63 190±2.5 (10曰) 6.69 219±9.2 5.65 222 ±2.2 実施例 1
[0059] (30曰) 6.32 238±3.7 3.48 257 ±12.1 (60曰) 6.23 215±5.3 3.31 252 ±7.8
[0060] (直後) 6.44 218 ±11.8 6.44 218 ±11.8 (10曰) 6.66 234±11.6 5.44 241 ±2.9 実施例 2
[0061] (30曰) 6.28 265±2.9 3.41 248 ±3.4 (60曰) 6.18 233 ±4.1 3.23 264±3.1
[0062] (直後) 6.35 272±10.0 6.35 272±10.0 (10曰) 6.46 314±10.4 5.72 290 ±5.4 比較例 1
[0063] (30曰) 5.79 357 ±8.2 3.49 337 ±27.2 (60曰) 4.56 318 ±8.0 3.09 302±8.0
[0064] (直後) 7.52 231 ±13.4 7.52 231±13.4 (10曰) 7.49 265 ±11.6 4.81 272 ±2.1 イ ン トラ リ
[0065] ピッ ド (30曰) 6.40 330±12.5 3.72 316±11.6
[0066] (60曰) 6.24 295±8.0 3.59 3 1±4.9
[0067] 表 2により、 本発明脂肪乳剤の平均粒径は 190 ± 2. 5ππι であり、 レシチンを乳 化剤として用いた脂肪乳剤の 2 2 ± 10nmに比べ有意に小さかった (Pく 0. 01) 。 また、 粒径分布については、 0. 5 ju m以下の粒子は本発明脂肪乳剤で 94. 1 ± 2. 5 %、 比較例 1の乳剤で 91. 0 ± 1. 5 %であり、 問題となる 1 i m以上の粒子の割合 も少なかった。 さらに、 本発明脂肪乳剤のゼ一タ電位は低値を示し、 粘度はやや 高値を示した。
[0068] また、 表 3より本発明脂肪乳剤は長期間保存後も粒径の変化が少ないものであ つた。 また、 3 でで 30日 £1上保存するとレシチンを乳化剤として用いた脂肪乳剤 は大半の粒子が癒合して lO ^ in程度の巨大粒子となり、 破壊されて表面が粗造と なったものも存在したが、 本発明脂肪乳剤は癒合したと考えられる巨大粒子及び 破壊像も認められなかつた。
[0069] 試験例 3 (過酷遠心条件での安定性試験)
[0070] 実施例 1及び比較例 1で得られ 脂肪乳剤を 37 :、 1572 X gで 6時間遠心した ときの粒子の状態を観察した。 その結果、 比較例 1の脂肪乳剤は脂肪粒子が強い 凝集傾向を示したのに対し、 本発明脂肪乳剤は凝集傾向が弱く、 粒子破壊もほと んど認められなかった。
[0071] 試験例 4 (体内動態)
[0072] 乳化剤として3 H標識体を用い、 実施例 1及び比較例 1と同様にして得られた 脂肪乳剤をラッ トに bolus 静脈により投与し、 脂肪乳剤の体内動態、 代謝速度に ついて検討した。
[0073] 脂肪乳剤投与後の血清中性脂肪濃度の変化を図 1に示す。 その結果、 血清中性 脂肪は投与 5分後に、 比較例 1の脂肪乳剤で 391 ± 53mg/^と急上昇したのに対 し、 本発明脂肪乳剤では 146 ± 12mgZo¾とわずかに上昇しただけであった (p < 0. 01) 。
[0074] 肝組織内中性脂肪濃度変化を図 2に示す。 その結果、 肝組織内中性脂肪は、 本 発明脂肪乳剤では投与 5分後から 120 分後にかけて中性脂肪の上昇が少なく、 肝 組織への中性脂肪の蓄積が少ないことが判明した。 また、 投与した3 H標識乳化剤の主要組織への分布率は、 表 4に示すように本 発明脂肪乳剤では比較例 1の脂肪乳剤に比べ投与 5分後よりすでに肝に高い分布 率を示した。
[0075] 表 4 肺 肝 脾 腎 脳 実施例 1 5分 3.22 ±0.34 19.8 ±1.46 0.96 ±0.04 1.45 ±0.13 0.25 + 0.017
[0076] 60分 0.72 ±0.02 40.4土-1.88 2.57 ±0.24 0.64±0.02 0.28 ±0.009
[0077] 120分 0.53 ±0.07 39.2 ±1· 45 1.68±0.11 0.62士 0.03 0.32±0· 021 比較例 1 5分 0.75±0.20 7.7 + 0.65 1.17 ±0.17 0.71 ±0.12 0.19 ±0.007
[0078] 60分 0.52±0.05 22.4±1.70 1.70 ±0.05 0.97 ±0.06 0.13±0.005
[0079] 120分 0.81 ±0.08 31.7 ±2.00 1.87 + 0.17 1.55 ±0.04 0.15 ±0.003 mean土 SB
[0080] 投与量:実施例 1 29;uCi/kg (脂肪乳剤として 2.5ml/kg)
[0081] 比較例 1 138 zCi/kg (脂肪乳剤として 2.5ml/kg)
[0082] また、 肝組織での脂肪粒子の代謝過程を電子顕微鏡で観察すると、 本発明脂肪 乳剤では脂肪粒子は肝細胞に活発に取り込まれ、 投与 60分後になると、 大半の脂 肪粒子は代謝され、 比較例 1の脂肪乳剤に比べ肝での代謝速度が速やかであった。 つまり、 本発明脂肪乳剤は投与後肝に速やかに取り込まれるため血中よりの消 失も速く、 しかも肝組織でよく代謝される。
[0083] 産業上の利用可能性
[0084] 以上のように、 本発明の静脈注射用脂肪乳剤は小粒径で、 高温下や長期保存に おいても脂肪粒子の粒径の変化が小さく、 また過酸化物の産生の指標となる PHの 低下の程度も、 従来の卵黄レシチンを乳化剤とする脂肪乳剤と同等またはそれ以 下と、 非常に安定なものである。 また、 本発明の静脈注射用脂肪乳剤は、 ( 1 ) 粒子径が微細であるため網内系などの塞栓を起こしにくい、 (2 ) 血中及び肝内 での代謝が速いため、 肝に蓄積せず肝機能障害患者にも投与でき、 (3 ) 従来の レシチンを主乳化剤として用いた脂肪乳剤に比べてリ ン脂質自体の蓄積性がなく、 ( 4 ) 特にホスファチジルグリセロールを用いた場合には分解産物がグリセリン であり、 これ自体もエネルギー源として利用される等の利点を有する。
权利要求:
Claims請求の範囲
1. ホスファチジルグリセ π—ル、 ホスファチジルポリグリセロール、 ホスファ チジルェチレングリ コール、 ジホスファチジルェチレングリ コール、 ホスファチ ジルポリエチレングリ コール及ぴジホスファチジルポリエチレングリコールから なる群より選ばれる少なくとも一種を主乳化剤として含有することを特徴とする 静脈注射用脂肪乳剤。
2. 乳化剤の 60重量%以上が、 ホスファチジルグリセロール、 ホスファチジルポ リグリセロール、 ホスファチジルエチレングリ コール、 ジホスファチジルェチレ ングリ コ一ル、 ホスファチジルポリエチレングリ コ一ル及びジホスファチジルポ リエチレングリコールからなる群より選ばれる少なくとも一種である請求項 1記 載の静脈注射用脂肪乳剤。
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同族专利:
公开号 | 公开日
引用文献:
公开号 | 申请日 | 公开日 | 申请人 | 专利标题
法律状态:
1992-04-02| AK| Designated states|Kind code of ref document: A1 Designated state(s): CA US |
1992-04-02| AL| Designated countries for regional patents|Kind code of ref document: A1 Designated state(s): AT BE CH DE DK ES FR GB GR IT LU NL SE |
1993-07-26| NENP| Non-entry into the national phase in:|Ref country code: CA |
优先权:
申请号 | 申请日 | 专利标题
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